人はわからないものが怖い
こんにちは。まちこしです。
前にも記事で書いたわたしがよく聞かれる質問、
「本業はなんですか?」
「肩書きはなんですか?」
「何がメインでやっているんですか?」
この質問の背景には知らない人を自分の何か知っている何者かに定義付けて
安心したいという心があると私は思っています。
私に本業があったらスッと答えられてお互い安心するのでしょうが、
私自身がそういう感じではないのでだいたいモヤモヤした顔をされるので名刺交換をする時はその相手相手で違う名刺を出します(笑)
脳科学的にも人間は未知=恐怖で何かをわからないままにできないという性質があり、ひとまずどこかにしまう、ということをするらしい。もしくは知っているなにかを必死にその中から探し当てようとする。
私がお手伝いしている「はたらける美術館」の事業ですが、
昨日その一環で知り合いのギャラリー、yukisisギャラリーさんにお邪魔しました。
いつもこちらにお邪魔すると盛り上がって長話になるのですが、
慣れてない方からすると「アート」って一番わからないものではないでしょうか。
ひとつ言えるのは、「アート」ってわかろうとするものじゃないです。
正解がないし、正解があるとすればその人が感じたことすべてが正解です。
はたらける美術館の活動を簡単に紹介すると、はたらく空間をアートという変幻自在な装置によってより新しいものが生まれやすい空間にしようとする試みです。
店舗もありますが、現在はBtoBで企業向けの対話型鑑賞のプログラムなども行っています。
未知のものへの恐怖、私が思うアートの楽しみ方というのはこのモヤモヤや不安を楽しむということです。不安というより、何これ?のプロセスというのかな。
未知のものに恐怖を覚えずに、積極的にそこに入り込んでいく、知っていく、向き合っていく事で世界が豊かになっていく気がします。
こういった事って差別や偏見を和らげる効果もあるのではないかなーと私は思っています。
ちなみに現在展示されているユキシスギャラリーさんで開催されている榊 原澄人さんの展示はみているだけで体がムズムズしてきておもしろい展示でしたよ!
まちこし